ただし序盤からサプライズ満載なので、何を言ってもネタバレになるから、何を書いたらいいのか悩むんだよね。
今回はまだ観てなくて、感想で物語の展開に触れるので観るつもりの人は要注意です。
自己紹介
極力ネタバレなしで、良さを伝えることをモットーにしています。
神戸市内でよく映画を見てます。
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こういう人にオススメ
・Qでがっかりした人(報われるよ!)
・25年追ってきたファン
・新劇場シリーズから入ってきた新参
イントロダクション
2007年からはじまったエヴァンゲリオンのリブート映画。
最初のアニメ版は1995年に地上波で放映。
本作は序、破、Qと連なるリブート版の完結編。
(なんだけど、95年スタートの最初のアニメ版の完結編みたいな感じでもある)
あらすじ
序のあらすじ
未曾有の大災害“セカンドインパクト”の爪痕を残した地球――第3新東京市を目ざして“第4使徒”が襲来し、人類の命運は特務機関ネルフに委ねられた。14歳の少年・碇シンジは、連れられたネルフ本部でエヴァンゲリオン初号機に乗り使徒と戦うことを強要される。言われるがまま初号機に乗りこんだシンジは使徒を撃退。エヴァ零号機のパイロット・綾波レイとともに、使徒迎撃の任につくが、やがて襲来した第6使徒は初号機に大損害をあたえる。葛城ミサトは、日本全土の電力を一カ所に集め初号機の陽電子砲で使徒を撃滅する“ヤシマ作戦”を立案。果たして人類の運命は?
破のあらすじ
北極にあるネルフの基地・ベタニアベースで発掘された第3使徒をエヴァ仮設5号機で倒す、真希波・マリ・イラストリアス。一方、日本には式波・アスカ・ラングレーとエヴァ2号機が到着し、第7使徒を撃滅した。そして第8使徒が衛星軌道上から飛来し、ネルフ本部を襲撃。3機のエヴァンゲリオンが連携する作戦でこれを迎え撃ち、孤立気味だったアスカも仲間の存在に目覚めはじめる。ところが、起動実験中のエヴァ3号機が第9使徒に乗っ取られてしまう。迎撃に出たシンジは、その中に乗るのがアスカと知り戦慄する。ゲンドウは初号機の制御をダミーシステムに切り換え、3号機との戦闘を始めた…。
Qのあらすじ
14年の歳月を経て目覚めたシンジは、ミサトら元ネルフ職員が新たなクルーを加えて結成した反ネルフ組織“ヴィレ”の戦艦AAAヴンダーにいた。エヴァンゲリオン初号機から発見されたのはシンジひとりで、綾波レイはいなかった。だが、シンジ奪還のため急襲をしかけてきたEVA Mark.09からレイの声を聞いたシンジは、ヴンダーを去りネルフへと向かう。そこで出会った渚カヲルに導かれ、変わり果てた大地の姿を見たシンジは、レイを救済したことをきっかけに“ニア・サードインパクト”が起き、地球に甚大な被害を与えたことを知るのだった。
レビュー
前作のQ(2012年公開なので9年前!)でファン達をきょとーんとさせた庵野監督。
途中『シン・ゴジラ』を挟み、2021年ついに完結編がやってきましたよ。
『シン・ゴジラ』という会心の一撃を放ったものの、流石にQからの逆転劇なんて可能なのかと思っていた。
結論。可能でした。
おれは今作の出来には大満足です。
(ディティールを理解したとは言わないが)
破で終わっていた!?
最初にこの映画の物足りなさをサクッと言ってしまおう。
アクションが少ない!
はっきり言って一番盛り上がるのは、アバンタイトルのパリでの戦い。
他にもアクションシーンはあるけど、他のシーンは単に力押しみたいなアクション。
戦いに唯一ロジックがあるのがパリでの戦いって感じです。
アクション少なめなのに、映画は2時間越え。
この映画はそんなに何に時間を割いてるのかというと、人間ドラマ!
うらぶれた街並み。少年と少女の漂泊の旅。松本清張の『砂の器』彷彿とさせるが、大きく違ったのは不健康なまでに赤く染まった大地だった。
映画序盤ってその映画のペース全体を決めると思うんだけど、
この映画の序盤は非常にゆったりとしている、映画の『砂の器』よろしく少年少女の漂泊の旅があり、そこから新たに登場するのが第3村!
ここで細田守の『おおかみ子供の雨と雪』みたいな展開がはじまる。
なにが言いたいかというと……非常に話運びがわかりやすい!
序と破がわかりやすいくおもしろかったようにね。
当時は気づかなかったけど、エヴァは破で終わっていたのだ。
よくよく考えると、あれ以上の熱血展開はない。
熱血ロボットアニメが観たかったら他のを観たらいいだろうし、Qであれ以上の熱血力押し展開が続いたとしても、文句を言う人いるんじゃないでしょうか?
ハッピーエンドは切り取り方の問題なのだ。
『シン・ゴジラ』で想像してみてよ。
ゴジラがはじめて放射熱線を吐くシーン。
あそこでいて、東京をぶっ壊したところで終わったらバッドエンドだし、ヤシオリ作戦で凍結して終わったらハッピーエンドになるでしょ?
破がもし新劇場版シリーズの完結編だったら、あれほどのハッピーエンドはないでしょうし。
新劇場版とは何か?
それに旧テレビシリーズの鬱屈した少年の描写に、心を救われた人もいるでしょう。
画面の中に自分を見た人もいるでしょう。
そういう過去のファンからすれば、熱血展開は過去のファンを切り捨てたとも言える。
なのでQはそういうファンにもう一度目を向けたとも言える。
だからエヴァの新劇場版は序と破でワンセット。
Qとシン・エヴァでワンセットって思うくらいがいいかもね。
エヴァの楽しみ方
というか、エヴァに出てくる宗教的なワードは所詮マクガフィンだと思うのですよ。
マクガフィン (MacGuffin, McGuffin) とは、小説や映画などのフィクション作品におけるプロット・デバイス(英語版)の一つであり、登場人物への動機付けや話を進めるために用いられる。特にスリラー映画で多用され、泥棒が狙う宝石やスパイが狙う重要書類などがマクガフィンの典型例である。しかし物に限定されず、出来事や人物などもマクガフィンに含まれる。
引用元:Wikipedia
わからなくても楽しめるし。むしろ全てちゃんと設定しているかも怪しい。
物語に余白に埋まることのないピースがあるからこそ、考察の余地があるのでしょう。
ファンと製作者の知恵比べ
それにしてもエヴァ作るって大変だろうね。
今はファンの持っている知識がインターネットで一瞬で並列化しちゃうし。
序が公開された時にファンたちがこぞって考察をし始めたけど、星の数ほど考察があればそりゃどれかは当たるよねって思ったりする。
NHKで庵野監督のプロフェッショナルでもあったけど、製作者側も知恵を出し合って総力戦で挑んでいる。
(Qの評判が悪かったことは、製作者たちには応えたかもしれないが……)
後付けとはいえ、過去を否定しないというシン・エヴァの物語にも現れている。
途中の鈴原サクラの「ニア・サードインパクトがあったから生まれたものがある」っていうセリフにもあるようにね。
Qがあったから第三村で予想外の懐かしいキャラクター達に会えたし。
タイトルの表記がヱヴァンゲリヲンからエヴァンゲリオンに戻ったことで、旧アニメシリーズの風呂敷をも畳もうとしていることが表している。
実際、可能な限り見事に風呂敷を畳むことに成功している。
スタッフ
今作はスタッフも今までと少し違っていて面白いのよ。
そのことは、また書きますよ。
庵野秀明:脚本、総監督
安野モヨコ:キャラクターデザイン
鶴巻和哉、中山勝一、前田真宏:監督
摩砂雪:監督から外れている!
鷺巣詩郎:劇伴
宇多田ヒカル:テーマソング
おれ的評価
Amazonプライムビデオで観れる前回までのエヴァはこちら。
この映画が好きな人へのおすすめ作品
『シン・ゴジラ』
シン・エヴァは凝ったアングルが多かったけど、『シン・ゴジラ』も負けず劣らず凝ったアングルが多かったよね。
庵野監督の映画って凝ったアングルでの固定カメラで撮ったような会話劇で省エネで映画を進行させつつ、アクションシーンではぐいんぐいんカメラを動かすみたいな印象があるのよね。『シン・ゴジラ』もそんな感じ。
予告編
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