劇場公開作品

【感想】観たぞ!『TENET』。理解不能だけど最高におもしろい!

かず
かず
観たぞ!全世界待望クリストファー・ノーラン監督最新作!『テネット』 !
平均的な女性映画ファン
平均的な女性映画ファン
ふーん。で?
はじめて名前聞いたわ。
かず
かず
なにその低いテンション! ノーランだよ!
『ダークナイト』とかのノーランだよ!(オタクならではの早口で)
平均的な女性映画ファン
平均的な女性映画ファン
わかった、わかった。聞くから、話聞くから。
どんな映画なの?
かず
かず
えーと、えーと。
説明できないです。
平均的な女性映画ファン
平均的な女性映画ファン
途中で寝ちゃったとか?
かず
かず
いえ、終始ぱっちり目を開けてました……。
けど、まあ主演の俳優も未だによくわからないって言ってるし。

こういう人にオススメ

・クリストファー・ノーラン好き。
・頭をフル回転させて映画を楽しむのも悪くない。
・未だかつて観たことない映像を観たい。
・むかしのスパイ映画が好き。

イントロダクション

クリストファー・ノーラン監督最新作。

いつものことだけど、徹底した秘密主義により、
ストーリーを含めて公開までが一切謎に包まれていた一作。

予告編では意味深に映像が逆再生しており、映画ファンの妄想を掻き立てていました。

最近のノーランの映画には、原作小説がない映画オリジナルのお話なので、
世界の映画ファンにとって数年に一度のお祭り。

キャスト&スタッフ

キャスト

主演は、ジョン・デヴィッド・ワシントン。
まさかの役名がない!
エンドロールでは、Protagonist(プロタゴニスト)=主人公と表記されています。

こんなのは『ファイト・クラブ』以来じゃないでしょうか?

かず
かず
ちなみに、『ファイト・クラブ』はおれのオールタイム・ベスト映画です。

ちなみにデンゼル・ワシントンの実の息子です。

『ブラック・クランズマン』では、KKK(白人至上主義のグループ)に潜入する、アフロのおもしろ黒人警官って感じでしたが、今回はシュッとしていてカッコイイです。

名無しの主人公の相棒であるニールを、ロバート・パティンソン。

『トワイライト』シリーズに出てたらしいけど、おれは未見です。

ハリポタでセドリック・ディゴリーを演じてたらしい。

かず
かず
炎のゴブレットの時に死んじゃった子だけど、まったく顔が一致しねえ。

つぎの『バットマン』映画で、バットマンを演じるそうですよ。

敵役の武器商人セイターをケネス・ブラナー。

ノーラン監督の前作『ダンケルク』からの続投。
ちなみに、ハリポタで言うと、主婦に人気のイケメン魔法使いギルデロイ・ロックハートを演じてました。『秘密の部屋』に出てたね。

ちなみに最近は映画監督としても活躍しており、
『オリエント急行殺人事件』では、監督兼主演のエルキュール・ポアロをやってました。

武器商人の妻をエリザベス・デビッキ。

『ガーディアンズ・オブ・ギャラクシー リミックス』とか『コードネーム U.N.C.L.E』に出てたね。

ちなみにトム・ヒドルストン主演のドラマ『ナイト・マネジャー』というスパイを題材にしたドラマでは、似たような武器商人の愛人を演じてました。

Amazon独占配信ドラマなのに、なぜか今は見れない何故!

ちなみに、いつものノーラン組みのマイケル・ケインもちょろっと出てます。

だけど、キリアン・マーフィーが出てない!寂しい。
バットマンシリーズでは、3作通してスケアクロウを演じ、
『インセプション』では夢に潜入される社長を演じ、
『ダンケルク』では英国兵を演じたノーラン映画の常連なのに!

ちなみに、『キック・アス』とか『ゴジラ』に出ていた、
アーロン・テイラー=ジョンソンも出てるんだけど、パンフレットを見るまで、
まじで気がつかなったです。

スタッフ

音楽もちなみにハンス・ジマーじゃない!
どうやら多忙だったらしい。

ルドウィグ・ヨランソンがノーラン映画初参戦。
ハンス・ジマーよりもクラブミュージック寄りのピコピコしたサウンドです。

撮影は『インタステラー』以降ホイテ・ヴァン・ホイテマ!
『ぼくのエリ 200歳の少女』からあれよあれよと、売れっ子になっちゃったね。

そして監督は、我らがクリストファー・ノーラン!

知名度が世界的になったのは『ダークナイト』からでしょうか?
監督名でお客を呼べる数少ない監督だと思います。

結構初期の頃からプロデュースも兼任しており、映画の全権を握り誰からも文句を言われることなく好き放題映画を撮っている監督でもあります。

ちなみに弟のジョナサン・ノーランも脚本家として活躍しており、
ノーラン作品の脚本にもちょいちょい参加しています。

HBOのドラマ『ウエスト・ワールド』では、製作・原案・脚本とマルチに携わっているんだけど、このドラマがめちゃくちゃ面白い!

物語はハイテクに支えられた体験型テーマパーク”ウエストワールド”を舞台とする。ホストと呼ばれるアンドロイド達が再現された西部劇の街並みに暮らし、高額の入場料を払ったゲストたちは、ホストからの報復を恐れることなく自らの欲望のままに行動する。アンドロイド達は人間と見分けがつかないほど高度な技術に基づいて製造され、自意識も持つ。ゲストが来るたびに記憶はリセットされ、新たなシナリオに基づいて日常を繰り返す。
だが現状に不満を持つパーク創設者が介入し、ホスト達は自由を求めて反乱を起こし、ゲストやスタッフを惨殺し始める。ウエストワールドのほか、イギリス領インド帝国や日本の江戸時代をテーマにしたパークも登場する。

ちょっと最近は不必要なまでにストーリーが複雑になってる気がしなくもないが……。

あらすじ

ウクライナでテロ事件が勃発。出動した特殊部隊員の男(ジョン・デヴィッド・ワシントン)は、捕らえられて毒を飲まされる。しかし、毒はなぜか鎮静剤にすり替えられていた。その後、未来から「時間の逆行」と呼ばれる装置でやって来た敵と戦うミッションと、未来を変えるという謎のキーワード「TENET(テネット)」を与えられた彼は、第3次世界大戦開戦の阻止に立ち上がる。

シネマトゥデイより引用

レビュー

スパイ映画は敵を失いました。

ポリコレが緩かった時代の映画は、ソ連が敵だったり、中東のテロリストが敵だったり、
わりかし能天気に自国の仮想敵国を映画の中でも敵として扱ってきました。

ところがどっこい! 今はそんな簡単な時代じゃない。

近頃のアクション映画の黒幕は、内側にいることが多い。
敵の親玉は、自国のお偉いさんとかがトレンドだ。
だってその方が気を使わなくて済むし。

なので第三次世界大戦だの、ロシアといった敵はフィクションからは、
ほとんど消えました。
(第二次大戦を題材にした映画でナチスが敵ってのは、一生なくならないだろうけどね)

しかし!

ノーラン監督はやってくれました!

『TENET』は第三次世界大戦阻止が任務だし、敵がロシア人です。
だけどロシアにもちゃんと気を使っていて、裏には真の敵がいるという絶妙なさじ加減!

サム・メンデス監督とノーラン監督

個人的な見解だけど、ここ数年はサム・メンデス監督は、
ノーラン監督に影響を受け合いながら、映画を撮っているように感じる。

ノーランが『ダークナイト』を撮り、それに影響を受けて『007 スカイフォール』を監督。スカイフォールの雰囲気や敵役シルヴァのやり口がほとんど、『ダークナイト』のジョーカーのそれなのよね。

その後、ノーランは『マッドマックス 怒りのデス・ロード』に影響を受けて、『ダンケルク』を監督。

かず
かず
シンプルな“行きて帰りしの物語”でも、現代的なテーマを伝えられることに影響を受けたんでしょうね。

その『ダンケルク』に影響を受け、サム・メンデスは『1917 命をかけた伝令』を監督。ヒロイックな戦いではなく、敵を避け逃げることを主体にしたところが似てますな。

ちなみにノーラン監督は007などのスパイ映画が好きらしいので、今回の『TENET』は念願かなってのスパイ映画になります。
いささかトリッキーな内容ではありますが。

 人間は、関係代名詞が7重以降の文章を理解できない。


人間は、関係代名詞が7重以降の文章を理解できない。

山田正紀『神狩り』より

山田正紀の『神狩り』の物語の中では、関係代名詞が13重以上つづく文章が発見され、
それを人は理解できないので、その文章を書いたのは神様にちがいない!みたいなのが掴み小説なんだけど……。

『TENET』も物語が入子構造みたいになっているので、ディティールを理解しようとするおめちゃくちゃ複雑で、混乱してきます。

かず
かず
有り体に言うと、カッコつけて『TENET』が理解できなかったことを表明しただけです(笑) 

しかし、物語のざっくりとしたプロットは、この入れ子構造により、『マッドマックス 怒りのデス・ロード』のような、シンプルな生きて帰りしの物語になっている。

しかも本作は、A地点からB地点に行って、最後にA地点に戻るという物理的な場所での“生きて帰りしの物語”ではなく、それを時間においてやったのがなかなか新鮮。

時間を題材にしての“行きて帰りしの物語”のイメージ的には、細田守監督のアニメ版『時をかける少女』が近いかも。

日本映画でタイムトラベルを扱った映画が多いのは、予算が少なくてもできる唯一のSF映画ってのはあるのだろうけど、『TENET』は莫大なお金をかけてそれをやってるんだから、アメリカは恐ろしい。

製作費は2億ドル越えらしいので、日本円だと200億円くらいだろうか。映画1分あたり1億円くらい使ってない?気のせい?

けどさ、けどさ、ちょっとツッコミどころもあるよね。時間(エントロピー)が逆転すると、焼かれたものが凍りつくなら、銃を撃ったら、銃弾が凍りつきそうだし、走ってるクルマのエンジンも凍りつくよね。

かず
かず
あと、やっぱり逆転した世界では、
食べ物は体のなから出てきて、皿に盛り合わされるの?

おれ的評価

かず
かず

完全に詳細を理解したとは言い難いが、
めちゃくちゃ楽しみました。
2020年に、VFXとか以外で映像で驚くことができるとは!

この映画が好きな人へのおすすめ作品

・『商人と錬金術師の門』
テッド・チャン著
短編集の『息吹』に収録。(『ここがウィネトカなら君はジュディ』にも収録されてる)
アラビアン・ナイトの世界観を舞台にした、タイムトラベルのお話。
並行世界などなく、どれだけ時間を移動しても、歴史は変わることなく結局タイムラインは一本のみってのは、『TENET』にも通じる。
枝分かれした並行世界がないって、いろんなことが運命的に感じられてステキ。
すっっごく好きな短編で、ふと読み返したくなる。


・『メッセージ』(原題”Arrival”)
ドゥニ・ヴィルヌーブ監督作
ジェレミー・レナーとエイミー・アダムスが主演
これも原作はテッド・チャンで、『あなたの人生の物語』の映画版。
タイムトラベルものではないが、この作品もすべてが「実はすべてが定義づけられた運命でした」的な話。
厨二病を引きずっているので、運命論的な話はキュンとしちゃうよね。

最後にこれだけは言わせて!

ノーランも甘ちゃんの部分があるので、『インターステラー』も最後は”愛”で終わったじゃん。たぶんロマンチストなんだと思うよ。
けどさ、インターステラーの結局『愛』って言うオチを否定する人いるじゃん!
最後にメロドラマに逃げたとか!
乱暴に引用するけど、相対性理論を発見したアインシュタインも娘に宛てた手紙のなかで、
この宇宙的な力は「愛」だ。

愛は光だ。
愛は引力だ。

「E=mc²」の代わりに、私たちは次のことを承認する。

世界を癒すエネルギーは、
光速の2乗で増殖する愛によって獲得することができ、
愛には限界がないため、
愛こそが存在する最大の力であるという結論に至った、と。

とか、いろいろ書いてるから!
ノーランはこう言うのも踏まえてのあのエンディングだと思うよ。

かず
かず
最後に抹香くさくなっちゃった。

予告編

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