シノプシス
夫のエイドリアンが起きないように睡眠薬を飲ませて、ベッドから抜け出してきたが、安心はできない。
エイドリアンは昔からふつうじゃなかった。早くここから離れなければ。捕まったら死よりも恐ろしいことがを待っている。彼の隣で添い遂げるという恐ろしい未来が。
「エイドリアンの目の届かないところまで逃げるんだ」
セシリアは豪邸の眼前に広がる森へ駆け込んだ。
透明人間もつらいよ
コロナの影響で公開が伸びていたけど、無事公開されてよかったぜ!というわけで、映画『透明人間』を観てきました。観たのは、まあまあ前なんだけどね。
おれの勝手な印象なんだけど、多くの物語に出てくる透明人間って可哀想な存在が多い気がする。
しかし、こと映画になると「透明人間も辛いのよ。ね? ね? これを見せられたら、なりたくないでしょ?」と作品内で諭してくる。
服は透明にならないことによる、素っ裸によるリスクがあるとか、見えてないから街中で車や自転車が突っ込んできて、急に轢かれそうになったりだとか
しかし!
この映画の透明人間は、ついにそれらの諸問題を克服しました!
これで透明人間になっても風邪をひかずに済みます。ありがとう人類の叡智!
(どう克服したかは、映画で観てね)
というわけで、あとは思う存分悪いことをするのみ!ヘッヘッヘ。
透明人間ライフは最高だぜ!
序盤の見た目と驚かし方は、完全に心霊映画です。
意味深にカメラが何もない空間を長時間写していたりして、
「何?何?そこに何かいるの?」
映画に意味のないシーンなんてないという常識が僕らにはあるので、”写すからにはそこに何かある”=”透明人間がいる!”と観客の頭の中のスクリーンに透明人間を発生させます。すごい。
何もないの一人芝居で、観客に透明人間の恐怖を伝える主演女優はエリザベス・モス。
ドラマ『ハンドメイズ・テイル』での好演が記憶に新しいよね。(←原作本も読んだぜ!)
『ハンドメイズ・テイル』
架空の第二次アメリカ内戦によって新たに成立した全体主義国家を舞台に、出生率が異常に低下して一部の女性が”侍女”と呼ばれ性と生殖の奉仕を強制される近未来のディストピアを描いている。(引用元:ウィキペディア)
好演とかか書きつつ……ちょっとこの人のことをなめてました。ごめんね。
「エリザベス・モスってめっちゃ強そうな顔してない?」
だから『ハンドメイズ・テイル』の時は、「奴隷みたいな子産み女役にしては、この人めっちゃ強そう」とか思っていたので、『透明人間』で「襲われる側とか大丈夫?ミスキャストじゃない?」とか考えちゃってたけど、喜憂でした。
透明人間に襲われる一人芝居すごいっす。
まわりの誰も透明人間の存在なんて信じないので、パラノイアに陥っていく演技すごいっす。
お見それいたしました。
おれ的スコア
★★★★☆
四つ星で!ホラー好きにはまちがいなく、おすすめ。
五つ星は空耳アワーのジャンパーなみに出し惜しみしたいので、実質満点!
予告