劇場公開作品

【ネタバレなし】『パラサイト 半地下の家族』のブルーレイを買ったぜ!(白黒バージョンも観たよ)

『パラサイト 半地下の家族』ってどんな映画?

外国映画ではじめてアカデミー賞の作品賞を獲得!

通りすがりの男性
通りすがりの男性
まだ観れてないけど、『パラサイト 半地下の家族』ってどんな映画?韓国映画とか縁がないよ。
おばちゃんが見るやつじゃないの?
かず
かず
現代の社会問題も扱っている、真摯な映画だよ。だけどコメディ要素もあって、すっごく観やすいよ。
完成度の高さが評価され、アカデミー賞の作品賞をはじめて受賞した海外映画なんだ。
観ていないなんて、もったいない!
ぼく自身映画館で二回観たけど、ブルーレイも買っちゃったよ。

あらすじ

全員失業中。日の光も、電波も弱い“半地下住宅”で暮らす貧しいキム一家。大学受験に失敗し続けている長男ギウは、ある理由からエリート大学生の友達に家庭教師の仕事を紹介される。身分を偽り訪れた先は、IT企業を経営するパク社長一家が暮らす“高台の大豪邸”。思いもよらぬ高給の“就職先”を見つけたギウは、続けて美術家庭教師として妹ギジョンを紹介する。徐々に“パラサイト”していくキム一家。しかし、彼らが辿り着く先には、誰にも想像し得ない衝撃の光景が待ち構えていた―。

公式サイトより

より楽しむための予備知識

韓国には『三放世代』と言う言葉があるらしい。
恋愛、結婚、出産を諦めた世代のことで、日本でいうところの『悟り世代』やね。

さらに、就職とマイホームを諦めた『五放世代』。
人間関係(友人)と夢も諦めた『七放世代』というのもあるらしい。

首都ソウルで家族四人が住むための賃貸の相場は18万円。
韓国の平均の月収は26万円なのにね!

かず
かず
と、ここまで全てパンフレットに載ってた情報ね!
通りすがりの男性
通りすがりの男性
他人の受け売り!(霜降り明星の粗品風に)

韓国経済はサムスンとかロッテとかヒュンダイとかLGとか有名な財閥に依存していて、みんなそこに就職しようと必死だ。
韓国のお受験戦争が日本でもニュースになるけど、みんな有名な企業に入るために必死なんやね。しかし、そのレールに乗れないと途端に貧しい身分になってしまう。

力を持ちすぎた財閥はたびたび問題を起こしている。政治との癒着とか、しょうもない事件だとナッツ姫の事件とかもあったよね。
問題もいろいろある財閥だけど、解体すると韓国の世界での競争力が落ちてしまう。難しいところだ。

というわけで、持たざる者たちはお金持ちに、鬱憤を抱えて生きておるのです。

東京のGDPだけで韓国のGDPを超えてると聞いたことがあるよ。
(今はどうか知らないけど)

エンタメでありながら文学!

小説には中間小説というジャンルがある。
ざっくりと言うと、純文学とエンタメ小説の中間ってこと。

日本映画で似たような題材を扱った映画に、是枝裕和監督の『万引き家族』がある。
『万引き家族』が純文学的な作品だとすると、本作は中間小説的な映画だと思う。
できるだけネタバレを避けつつ説明すると、序盤の貧乏家族が金持ちの家に入り込んでいく様子は完全にコメディである。
しかし中盤で魔界の扉が開くような展開があり、それ以降は純文学的なフェーズに突入していく。

序盤の金持ち一家に寄生していく様子をコメディっぽく描いているのは、リアルに描くと映画の尺が長くなるから、2時間弱の上映時間に納めるためのクレバーな戦略とも言えるね。

なるべくネタバレしたくないから小声で言うけど、あの脱出する場面はサスペンスたっぷりに丁寧に描いていたし!
あそこをコメディタッチでさくっと済ませていたら、非難轟々だったでしょう!

ブルーレイの特典の白黒バージョンについて

『マッドマックス 怒りのデスロード』の白黒バージョンを見逃し、いまだに観れていないんだよね。マッドマックスはブルーレイが完全に別売りだったので、わざわざ買ってまで観たいかと言うと正直微妙なんだけど、本作はブルーレイの特典として白黒バージョンが入っている。

『パラサイト』のブルーレイは、今時のブルーレイの相場として決して安くない定価なので、「白黒バージョンとかいらんわ!」って人には高いかもね。

けど、おれ的には白黒バージョンには満足しております。

NETFLIXオリジナル映画『ローマ』みたいに、なかなか美しいです。

あの白黒の感じに憧れて、iPhoneでの写真撮影の時に似た白黒具合を表現したいのだけれど、未だいい具合のフィルターに出会えていない。
だから一概に白黒と言っても、なかなか色味の調整が難しいのよねー。

おれ的スコア

かず
かず

大大大満足!言うことなし。

 

予告


ABOUT ME
かず
ある日学生時代に友人におすすめ映画を紹介した時に、「めっちゃ面白そう!」と好評。 昔から映画は好きだったが、映画を紹介することで初めて人に認められ、人生がほんのちょっとだけ変わった人間。 「映画の知識があれば、老若男女問わず話が合うし、教養が身について人に優しくなれるし、歴史にも詳しくなる!」そんな信条の持ち主。

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