おはよう!会えない時のためにこんにちは、こんばんわ、そしておやすみ!
どうも、かず(@eigablog_kazu)です。
今回は『クワイエット・プレイス 破られた沈黙』の感想です。
結論から言うと、前作に匹敵するくらい面白かったです!
アイデア一発で乗り切ったような作品って、一作目を超えるのは難しい。
ホラー映画って一作目を頂点にしてどんどん下降していく。
『SAW』も一作目が最高だったし、リングなんかもシリーズが進むにつれていろいろとインフレして、伽耶子とバトルしはじめる始末。
しかし!
『クワイエット・プレイス 破られた沈黙』はちがいました。
本作も続編ですが、新キャラや新たな舞台を登場させて、(ある意味では)仕切り直しをすると言う道をとりました。
なので前作を見直さなくても大丈夫なバランスになっています!
そのことについて書きますね。
こういう人にオススメ
- 音を出したら即死な息詰まるサスペンスを味わいたい
- 前作のファン(ちゃんと面白いよ!)
だけど、“とある仕掛け”(後述)によって前作を見てなくても(忘れていても)、大丈夫な作りになっている。
あらすじ
“音を立てたら、超即死”という極限の世界を生きるエヴリン一家。
最愛の夫・リーと住む家をなくしたエヴリンは、産まれたばかりの赤ん坊と2人の子供たちを連れ、新たな避難場所を求めノイズと危険が溢れる外の世界へ旅立つが…。
突然、“何か”の襲撃に遭い、廃工場へ逃げ込んだ一家は、謎の生存者エメットに遭遇する。彼との出会いを発端に、新たな謎と脅威が明らかとなり、一家の運命は激しく動き始める。
(公式サイトより抜粋)
『クワイエット・プレイス2』 予告編
(ほぼネタバレなし)レビュー・解説

プロローグがすごいと言う話。
本作は続編というよりは、ほとんど仕切り直しと言っていい作品。
第一印象は、前作を忘れている人(おれ)とか、観てない人にもまったく問題がない作品だと思う。
上手い仕掛けだなあと思ったのは、冒頭!
『クワイエット・プレイス 破られた沈黙』は、”音を出したら襲ってくる何か”が初めて現れる『1日目』からはじまるということ。
映画というのは概ね構成が決まっている。よく3幕構成とかって呼ばれる。
まず冒頭アバンタイトルに見せ場がある。
そしてちょうど折り返し地点で飽きさせないように見せ場があったり、ある程度”型”が決まってる。
(アクション映画だったら折り返し地点でアクション、恋愛映画だったら濡れ場とか)
話を戻すと、『クワイエット・プレイス 破られた沈黙』であれば、冒頭に今まで明かされていなかった発端となった『1日目』がある。
映画の構成や技巧として巧すぎて、ここでニヤニヤしてしまいました。
- キャラクター紹介
- アクション
- サプライズ
ここで起きることは、まずキャラクター紹介。
前作を観てない人は、ここでキャラクターの人となりや関係性がわかる。
(前作の記憶の薄れている人(おれ)は、ここで色々思い出せる)
前作の予習・復習バッチリの人にとっては、はじめて明らかになる『1日目』に興味津々。
しかも『1日目』というタイトルだけで、何か起こることを予感させる。
緊張感を高めておいて、案の定ヤツラが現れる。そして平和な日常は、見る見るうちに瓦解していく。観客を引き込むために冒頭にアクションを持ってくるという、映画の型にもちゃんと準拠している。うまい!!
また『1日目』なのであのキャラも存命なので、あいつにまた会える!ファンサービス!
もうプロローグでお腹いっぱいです。
監督・脚本のジョン・クラシンスキーありがとう。
閑話休題(監督やキャストの話、豆知識)
ちなみにジョン・クラシンスキー監督は主演のエミリー・ブラントの実の旦那さんです。
エミリー・ブラントも最初に見た時は『プラダを着た悪魔』でアン・ハサウェイのライバルだったのに、いつの間にかアクション女優に脱皮していきましたね。
- 『オール・ユー・ニード・イズ・キル』
- 『ボーダー・ライン』
ちなみに『アベンジャーズ』のブラック・ウィドウは当初はエミリー・ブラントにオファーしてたそうですよ。スケジュールの都合でスカヨハになったらしいけど。
ブラック・ウィドウになれなかったことは、エミリー・ブラントちょっと後悔してそう(妄想)
新キャラのエメット(キリアン・マーフィー)登場ッ!

脱線しましたが、『1日目』から物語は一気に前作の直後『472日目』へ。
前作の家を捨て、新天地を目指すアボット一家。
旅の先で出会うのが、キリアン・マーフィー演じる新キャラのエメット。
ちなみにエメットも『1日目』に出てくるので、キャラクター紹介はほぼ済んでいる。やはり『1日目』は見事!
エメットを演じるキリアン・マーフィーという配役が憎い。
キリアンはクリストファー・ノーラン映画に常連として出ている。
- 『ダークナイトシリーズ』のスケアクロウ
- 『インセプション』夢に入られる社長さん
- 『ダンケルク』の英国兵
映画好きとしては、キリアン=悪役という刷り込みがあるので、観ていて信用できない。
映画の中での性格も、主人公たちのことを見捨てそうな危うい性格。
なので一緒にいて安心できるような信用できないような、サスペンスが途切れないんだよね。
まとめ
アボット家はエメットと出会い、この事態を根本的に打開できるかもしれない”アレ”を持って、さらに新天地を目指すことになるのだが……。(”アレ”は前作で怪物を倒すことに成功した”アレ”ね)
後半はリーガンと新キャラのエメットの組み合わせによる新しい化学反応がメインになるので、前作との繋がりは関係なくなる。
と言うわけで、前作を見てようと見てまいが十分に楽しめる映画になってるんだよね。
一応今作で表出した問題は解決するけど、投げっぱなしの部分もあるので続編に続きそうな感じ。
てゆうか、『クワイエット・プレイス 破られた沈黙』全体的に『The Last of Us Part II』に似てない?
- 音に反応するのは言わずもがな。
- 擬似親子関係なところとか。
- 映像の雰囲気とか。
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